ルイス・ブニュエル フィルモグラフィー
LUIS BUNUEL(1900.2.22〜1983.7.29)
スペイン東部アラゴン県カランダ生まれ。敬虔なカトリック教徒として育ち、イエズス会の
学校を卒業後、マドリード大学に入学し、シネクラブ活動を始める。ガルシア・ロルカ、サ
ルバドール・ダリと交流を結び、シュルレアリスム運動に接近。大学卒業後、パリに移
住、アンドレ・ブルトンらのシュルレアリストグループと付き合うようになる。
1928年に短編映画『アンダルシアの犬』のスキャンダルな成功により、アヴァンギャル
ドなシュルレアリスム映画作家として認められる。一見、コメディーやメロドラマ風の作品
であっても、ブルジョワジーの偽善的道徳をつばを吐きかけ、その背後に隠された欲望
を暴き出すブニュエルならではの毒を盛り付けることを忘れない。
『アンダルシアの犬』や『黄金時代』といった作品に、澁澤龍彦経由で関心を持たれた方
も多いのではないだろうか。
ルイス・ブニュエルの作品は、明晰に深層心理を分析してゆく性格があるため、構造主
義的精神分析学者ジャック・ラカンが『エル』という作品に関心を示したこともある。
最晩年の『欲望のあいまいな対象』は、『ビリチスの歌』で有名なピエール・ルイスが原作
である。
個人的には、聖地にいたる巡礼の旅のなかで、有神論と無神論がせめぎ合う作品『銀河
(La
Vole Lactee)』が興味深い。
1928 |
アンダルシアの犬 |
フランス |
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1930 |
黄金時代 |
フランス |
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1932 |
糧なき土地 |
メキシコ |
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1946 |
グラン・カジノ |
メキシコ |
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1949 |
のんき対照 |
メキシコ |
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1950 |
忘れられた人々 |
メキシコ |
カンヌ映画祭監督賞 |
1950 |
スサーナ |
メキシコ |
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1951 |
賭博師の娘 |
メキシコ |
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愛なき女 |
メキシコ |
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昇天峠 |
メキシコ |
カンヌ映画祭FIPRESCI賞 |
1952 |
乱暴者 |
メキシコ |
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ロビンソン漂流記 |
メキシコ・アメリカ |
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エル |
メキシコ |
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1953 |
嵐が丘 |
メキシコ |
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幻影は市電に乗って旅をする |
メキシコ |
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1954 |
河と死 |
メキシコ |
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1955 |
犯罪の試み |
メキシコ |
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それを暁と呼ぶ |
フランス・イタリア |
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1956 |
この庭での死 |
フランス・メキシコ |
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1958 |
ナサリン |
メキシコ |
カンヌ映画祭審査員特別賞 |
1959 |
熱狂はエル・パオに達す |
フランス・メキシコ |
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1960 |
若い娘 |
アメリカ・メキシコ |
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1961 |
ビリディアナ |
スペイン |
カンヌ映画祭グランプリ |
1962 |
皆殺しの天使 |
メキシコ |
カンヌ映画祭国際批評家大賞 |
1963 |
小間使の日記 |
フランス・イタリア |
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1965 |
砂漠のシモン |
メキシコ |
ヴェネチア映画祭審査員特別賞 |
1966 |
昼顔 |
フランス |
ヴェネチア映画祭金獅子賞 |
1969 |
銀河 |
フランス・イタリア |
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1970 |
哀しみのトリスターナ |
スペイン・フランス・イタリア |
1972 |
ブルジョワジーの秘かな愉しみ |
フランス・イタリア |
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1974 |
自由の幻想 |
フランス |
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1977 |
欲望のあいまいな対象 |
フランス・スペイン |
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BGM 【ドラゴンロード 愛の道】
Performance by Sion Sagiri
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